1台のOnTimeサーバー環境に2台目のOnTimeサーバーを追加する簡易手順書
注)Ver.6含むサーブレット手順も加筆してアップデート(2021/03/18)
Ver.7含むDataDBの文言も含めてアップデート(2022/01/25)
既存のOnTimeサーバー(OnTime1とします)に2台目のOnTimeサーバー(OnTime2とします)を追加する手順を説明します。
事前に→「複数のOnTimeサーバーを構成する際の考慮点」も参照してください。
ドミノディレクトリの事前準備
- ドミノディレクトリのOnTime2やモニターされるメールサーバーのサーバー文書の設定は新規サーバーと同じく設定しておきます。
詳細は「サーバー インストール・アップグレード マニュアル」を参照して下さい。 - OnTime2への各種自動処理は操作する管理者IDとOnTime1のサーバーIDで実施されます。
OnTime2のサーバー文書の新規DBの作成、レプリカの作成、エージェントの実行権限に管理者IDとOnTime1のサーバーIDを追加しておいてください。 - OnTime1とOnTime2の間にコンスタントな複製が可能な接続文書を作成します。
複製対象はOnTimeGCConfigDBだけ結構です。1DBだけなので可能であれば1分など短いインターバルを設定してください。
詳細は「OnTimeの保存複製競合の回避方法について」を参照して下さい。 - 忘れがちですが設定が完了したら以下の手順を実施してください。
OnTime1とOnTime2のドミノディレクトリを最新に複製してください。
OnTime1とOnTime2のドミノディレクトリをCtrl+Shift+F9(またはUpdall)で全てのビューを最新にしてください。
OnTime1で作業
現在のOnTimeの運用では操作は全てOnTime管理サーバーのConfigDBで行います。
- OnTime1でConfigを開きます。
- OnTime1のServerSetting文書を開き、
Servers being monitaredからOnTime2に移動するメールサーバーを削除します。
(任意)OnTime GC Cluster NameにOnTimeクラスター名をここで命名して設定します。Dominoクラスターは必須ではありません。
編集後にSaveしてServerSetting文書を閉じます。 - OnTime1のOnTimeGCタスクをリスタート(Quit/Load)します。
- Add ServerアクションボタンからOnTime2のServerSetting文書を新規作成します。
Servers being monitaredにはOnTime1から移動させるメールサーバーを登録します。
(任意)OnTime GC Cluster Nameに先ほど命名したOnTimeクラスター名を設定します。
Save&Closeアクションボタンで文書を閉じます。
新規サーバーなので、ClientDBやDataDB、LogDBなどを自動で作成してくれます。 - 以降は新規サーバーと同じくTask/Servletのインストールを行います。
以下の手順は2013年の頃のものなのでご注意くださいませ。
OnTime2でデータベースとテンプレートの準備
OnTimeGCConfigDBをOnTime1からOnTime2に複製します。OnTimeGCClientDBとOnTimeGCLogDBのテンプレートをOnTime1と同じテンプレートフォルダにコピー作成します。
(レプリカの場合、サーバーIDで署名するので複製が行われサーバーと署名の不整合が発生します)
(コピー作成するのはテンプレートで、データベースではありません。)OnTime2で2つのテンプレートをサーバーIDで署名しておきます。
OnTime1での切り替え作業
OnTime1でConfigを開きます。OnTime1のServerSetting文書を開き、
Servers being monitaredからOnTime2に移動するメールサーバーを削除します。
OnTime GC Cluster NameにOnTimeクラスター名をここで命名して設定します。
(Dominoクラスターの必要はありません)OnTime1のタスクをリスタートします。念のためAdminを実行して管理するOnTimeを変更させます。OnTime1のConfigを閉じます。OnTime2にConfigを念のため複製します。
OnTime2での新規作成作業
OnTime2でConfigを開きます。Add ServerアクションボタンからOnTime2のServerSetting文書を新規作成します。
Servers being monitaredにはOnTime1から移動させるメールサーバーを登録します。
OnTime GC Cluster Nameに先ほど命名したOnTimeクラスター名を設定します。その他のClientDBやLogDBも既存サーバーにあわせて設定します。
(新規サーバーの場合と同じくServletやWebSocket系の設定は後ほど行ってください。)Save&Closeアクションボタンで文書を閉じます。新規サーバーなので、ClientDBとLogDBを自動で作成してくれます。以降は新規サーバーと同じくTask、ServletのインストールやClientDBのACLやロールの設定を行います。
OnTime1(管理サーバー上)で仕上げ作業
OnTime1にOnTime2の情報が複製されていることを確認します。複製されていない場合は複製します。ServerSettingビューを開き、OnTime1(管理サーバー)を選択しAdminを実行。-複数のOnTimeサーバー間で複製を実行して下さい。-ServerSettingビューで全てのサーバーを選択しSyncを実行。-複数のOnTimeサーバー間で複製を実行して下さい。-ServerSettingビューを開き、OnTime1(管理サーバー)を選択しAdminを実行。-複数のOnTimeサーバー間で複製を実行して下さい。-