サーバーとクライアントを流れるトラフィックデータについて

4.2動作確認, 4.管理者, OnTime API

OnTimeGCサーバーとクライアントのやりとりは全てOpen APIを使用したRESTによるJSONデータのやりとりを行っています。

以下のサンプル画像はデバッグモードを有効にして特定のクライアント(今回はAdministrator/ontimejp)の通信を記録したログを表示しています。

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デバッグモードの有効化については→「APIのRequestを送信する際のコマンドやパラメータの内容の調べ方」をご参照ください。

■やりとりするデータ内容について

上図のように起動時や各種操作をクライアントで行う度に1つないしは複数のRequestがサーバーに送信されResponseとしてJSONデータを受け取っています。それ故にどの様なやりとりをしているかは調査することが可能です。また想定されるデータ内容を擬似的に作成してデータサイズをシミュレートすることも可能となります。

例えば下図はOnTime NotesクライアントとOnTime Webクライアントそれぞれで会議招集のRequestデータとResponseデータのログ文書を開いた状態です。会議招集なのでRequestデータには招集するユーザーのリストを見ることが出来ます。会議招集時のメンバー数が変われば必然的に送信するデータサイズも変わってきます。同様に表示するグループを切り替える際もそのグループに含むメンバー数が変われば必然的に受信するデータサイズも変わってきます。

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■トラフィックデータの見積もりについて

組織毎にスケジュールの使い方は千差万別です。標準的な使い方やクリック度合いなどは存在しません。よって送受信されるRequestデータの件数も千差万別です。一日に作成する予定や会議招集の件数も1件の組織もあれば5件の組織も存在します。同じく表示グループを切り替える回数も千差万別です。また、表示グループを切り替えた際に帰ってくるResponseデータもユーザー数は組織の運用スタイルによって5名の場合もあれば100名の場合もあります。それだけでデータサイズは10倍以上の差が発生します。

シミュレーションで各データサイズを想定する際は、自身の組織でどの様な運用をされるのか十分ご検討の上、必要であればワークサンプリングの実施も想定して、データサイズを組み立ててください。もちろん現在メールDBでスケジュールをご利用であれば、日々の一人当たりの予定作成件数などは変わらないためそのデータを元に件数やデータ内容を想定して頂けます。

■トライアルの実施について

OnTimeを導入して頂く際に、厳密な設計を元にして新規にサーバーやロードバランサー等の通信機器を選定する必要がある場合もあります。そのような場合は前述のように充分なシミュレーションを行って頂くことも可能ですが、OnTime Group Calendar Direct Shopではトライアルの実施をお勧めしています。トライアルは1ヶ月間可能ですが、事前準備を行わずトライアルを実施するとすぐに期限が来てしまいますので実施時期は充分にご検討ください。

ちなみにログの取得は全メンバーを想定する必要はございません。その環境で一人一人が利用する平均的な環境が準備出来れば一つ一つの平均データは取得出来るので組織規模に合わせて大きさや頻度を計算して下さい。本番環境でトライアルを行う場合は現実的なデータを採取することが可能です。テスト環境でデータサンプリングを行う場合は以下のような情報を充分に吟味の上、予めテスト環境に構築の上トライアルの実施を行ってください。

  • ドミノディレクトリのユーザー文書は想定する件数を準備する。会議室やリソースも利用するのであればダミー件数を準備する。
    (取得データを加工してシミュレーションデータを作成するのであれば全件数を準備する必要はございません。)
  • ユーザー表示名などに部署や役職、日本語名など多くの情報を表示する予定であればその情報もドミノディレクトリか社員情報DB等を準備する。
  • 表示グループを多数作成する場合は、そのグループとそのグループ内メンバーも準備する。
    動的グループを利用すれば一つ一つグループを作成する必要は無いので便利です。
  • 会議招集の際に、メンバー選定を検索で行うことが多いのか画面上で選択することが多いのかを吟味する。表示するグループが日々会議するメンバーと一致しない場合はユーザーピックアップのための検索操作が増えます。

トライアルの実施については→「OnTime for Domino を60日間機能制限無しの試用版キーで是非ご確認下さい。」をご参照下さい。

■サンプルデータについて

以下のリンクは上図の実データで、OnTime NotesとOnTime Webの両クライアントでそれぞれ、

  1. 起動(起動時は10名のメンバーが含まれるグループを表示)
  2. 10名のメンバーを画面上で選択
  3. そのメンバーで会議招集を作成

行ったJSONデータです。各データはJSON整形ツールなどを使用して見易く確認頂けます。自組織利用で想定される表示グループ内メンバー数、会議招集メンバー数、予定や会議で入力されるテキストデータなどで修正してご利用頂けます。

Notesクライアント サンプルデバッグデータ(OnTimeGC-ApiLog-Notes.pdf(488KB)Webクライアント サンプルデバッグデータ(OnTimeGC-ApiLog-Web.pdf(384KB)上記ファイル内データ自身は実際にシステムから作成したデータであることは保証いたしますが、上記ファイル内データを利用したいかなる操作についても本Shopは責任を負いません。ご自身の責任においてご活用ください。

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